著者:トリスタ ヴァンリール MS,ATC
日付:2017/12
IASTMは、高度な概念であり、適用される解剖学および生理学の知識を背景として必要とします。
IASTMは、治癒を促進し機能を回復させる深部組織マッサージの一種です。IASTMは、メカノトランスダクションと呼ばれるプロセスにより軟部組織を細胞レベルで再構築することによって機能を回復させると考えられています。IASTMの後は、構築されている新しい組織が意図した通りに整然と直線で整列することを奨励するリハビリテーションを取り入れています。
HawkGripsセラピーによる治療から何を期待するべきですか?
ツールは、皮膚および瘢痕組織の上をスキャンしながら滑ります。癒着が発見された場合、施術者はもちろん患者も振動「クランチ」感を感じることがあります。治療時間は、10~15分以上かけずに、1つのツールで同一方向に30秒行うのが通常です。セラピーは決して痛みを伴うべきではないが、軽度の不快感が感じられることもあります。IASTMは、ストレッチングと強化を組み込んだリハビリテーションプロトコルと組合わせて使用すると効果が増大します。
肯定的な結果
IASTMのいくつかの潜在的な成果には、以下のものが含まれますが、これらに限定されません。
・運動範囲の拡大(可動域の拡大)
・血流の増加
・痛みの軽減
多くの患者は、IASTMでの治療後に次のような傷害から救済を受けています。
・手根管
・腰痛
・腱障害
・トリガー・フィンガー/サム
・テニス/ゴルフエルボー
・慢性足首痛
・足底筋膜炎
潜在的な副作用
IASTMは、ツールの流体循環を促進させる作用により患者の皮膚に赤みがみられます。極端な場合、あざが現れることがあります。赤み(挫傷)がこの治療の目的ではなく、治療後に起こるべきでもありません。皮膚に小さな明るい点としてみられる小斑点や破損した毛細血管を生じさせることがあります。いわゆる点状出血です。これはそろそろ治療をやめるべきであるとのサインです。軽度の痛みは、治療が行われてから1~3日間は珍しくありません。この痛みがこれ以上長く続くまたは悪化する場合は医師に連絡するよう患者にアドバイスしてください。IASTMは、過敏症の方やツールの使用を拒否する人には有効ではありません。